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しあわせな選ばれかた

しあわせな選ばれかた

いきなりこんなことを聞いてもいいですか。どうしてデザインをしてくれるパートナーが必要ですか?おそらく、さまざまな理由があるかと思いますが、突き詰めていくと「選ばれるため」ここに到達することと思います。すこし深掘りしますと、「選ぶ」という行動の前、ひとの心の中には、さまざまな動機が発生しています。
「近かったから」「他よりも安かったから」「どれでもよくて、たまたま」こんな動機もあると思います。
でも、もっと嬉しい動機があるとわたしは思うのです。

「あなただから」
「御社だから」
「すきだから」
「共感できるから」
「応援したいから」

こんなふうなこと、言ってもらえたならなんだかこころがホンワリしまして、すごく嬉しいですよね。こんな選ばれ方をされたのなら、仕事というものが、もっといえば人生が、自身そのものが、本当に幸せなものになると思います。さらにこの選ばれ方は、つくる人・売る人・買う人・世の中、みんなが幸せになることができる。

こんなふうな選ばれ方を目指し、企業やサービスのもつ主語を強めていくのがブランディングという活動です。すばらしい志から生まれた誰かのための大切な事業・サービス・商品ならば、ブランディング はとても相性がいいと思います。
わたしたちは、ブランディングはとても幸せな活動と思っています。

 

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ブランドとは?

ブランドとは?

ブランディングの前に、まずはブランドってなんなのでしょうか?そこからお話していきますね。

わたしたちは日々多くのブランドに囲まれて生活をしています。ブランドといえば有名な海外ブランドや、携帯キャリア、車などを思い出すかと思うのですが、じつはわたしたちは日々これ以外にもあらゆるブランドとおしゃべりしています。スーパーで日用品のお買い物をするとき。プレゼントをえらぶとき。家具を検討するとき。
あらゆるポイントで、「なぜそれを選んだのか」思い出してみてください。

さて、ブランドの語源は諸説あるようですが、放牧されている牛がどこの牛舎の牛なのかわかるようにつけられた焼印が語源と言われていまして、焼印をつけるという意味の、古代ケルト語のbrandor(ブランドル)とも英語のBurnedとも言われています。語源からもわかるようにブランドとは“識別”のことです。

わたしたちは、日々このさまざまな「識別」に触れ、それが自分に似合いそうだったり、共感ができたり、好きになったり、役に立ったりと、有益な「識別」を選択していることに気がつきます。
ブランドというのはとても身近な存在なのです。携帯電話のブランド、車のブランド、洗剤のブランド、ステーショナリーや洋服、カフェやレストラン、あなたはどんな理由で選んでいますか?そこには、これまでの経験や趣味趣向など、あなたが大切にしている価値観が反映されています。それは、みんなちがっていたりします。

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ブランディングとは?

ブランディングとは?

ここでいう“ブランド=識別”とはなにかというと、その企業がもつ「志」「約束」「主たるメッセージ」のこと。最近ではpurpose -存在意義-を重要視する傾向にもあります。ブランディングというのは、そのブランドに ingのついた言葉。この事業にとって存在意義そのもの、命のように重要で大切な“識別”を企業側だけが理解しているのではなく、心を動かすあらゆる顧客体験に変えることで、その“識別”を顧客の中に強めていく行為。

わかりやすくいうなら、あなたのたいせつなおもいを、だいすきなあのこにも大切におもってもらうために、そのこがうれしいやりかたでラブレターやおどろきのプレゼント、まいにちのあいのひとことをわたしていくことで、あのこの中にも自分のことのように同じ思いが強くそだっていく。みたいなことでしょうか。

これにより、外側には選ばれ、ものが売れるに止まらず、顧客が愛着を持ってそのブランドを語れたりリスペクトの気持ちを持つまでの存在になる。

内側には、なんのためにこの事業をするのかの浸透・共感、社員さんの企業に対する愛着を育て、誇りと使命を持って仕事ができるようになる。など、多くの実りをもたらします。

「なにを、どこでたべても、ある程度はおいしい」という時代、スペックのみの競争は完全に終わりを迎えています。では、これから何をもって選ばれるか?それは、出会った瞬間に恋をし、デートを重ねるにつれてどんどん好きになっていくような体験です。お客様にとって魅力的なすがた(パッケージなどのデザイン)、ことば、知識、そして、ビジョン。大切にしていること。思想。これらを体験化することで、相手に選んでいただくのです。だからこそ、ブランディングはターゲットの存在の探求がものすごく重要です。“誰にでも”という時代もすでに終わっているのです。

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ブランディングにおいて重要なコミュニケーションのデザイン

ブランディングにおいて重要なコミュニケーションのデザイン

みなさんの頭の中には、「あの色はティファニーね」「あの柄はバーバリーね」「あのエンブレムはシトロエンね」「あのロゴはナイキね」というように、すでに識別が染み付いているものがあると思います。そのなかでもとりわけすきなブランドなどは、ロゴを見ただけで心地よいでしょう。キャッチコピーを覚えている方もいるかもしれません。

このようにわたしたちは、多く目や耳にするもの、また自分に関係があるもの、興味があるものなどを自身の中で拡大させ、自分の中にインストールしています。ブランドの認知・認識は、「ビジュアル」からのほうがなされやすいといえます。SNSやチャットツールでは、他の人のアカウントを、お名前以上に、その人のアイコンで覚えたりしませんか?プロフィール画像が変わっただけで「あれ?どこにいったかな?」と思った経験はありませんか?ビジュアルのパワーはとても無意識にはたらいてくれるものです。

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ビジュアルはなにをもとにつくられるのか?

「目立つように」「かわいい感じで」「和風がいい」

このようなオーダーで目に見えるデザインをつくっていくことはできるかもしれません。しかし、ここでも「なんのために」そのようなデザインがいいのか、ということを、問いとしなければなりません。なぜかというと、ブランディングの目的はあくまで幸せな選ばれ方をしてもらうためだからです。もし、あなたが展示会などであるデザインを見て、どうしてこのデザインなのですか?と聞いたときに

「どこよりも目立ちたいから」「女性向け商品だから」「海外に売りたいから」

このようなものだったら共感しますでしょうか?どこよりも目立つ?なにをもって?女性といえどいろいろな感覚・感性の方がいます。ひとくくりになんてとてもできない、国ごとに全く価値観は異なるし、海外が日本のどこに魅力を感じているかは必ずしも日本人と同じではない。安直な●●だろうからという、「相手の感覚・感情」を考えない、提供側だけのマスターベーションのような考え方はブランディングとは正反対の考え方です。では、何をもとにデザインはつくられていくべきなのでしょうか?

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唯一のものがある

唯一のものがある

お友達を完璧に見分けられるように、これまで全く同じ人間に出会ったことがないように、事業やサービスも全く同じことが言えるとわたしたちは思っています。見た目・笑い方・声・髪型・性格、同じところがあったとしても、ぜんぶはおなじじゃない。おなじように、同じ職種でも、志が違えば表現は全く変わってきます。

美しさを追求するというスイーツショップと体に優しいものを追求するスイーツショップと、もしこのふたつを同じ「スイーツショップ」としておなじような表現をしては、強みが伝わらない、コミュニケーションとしてもったいないということも感じられると思います。

このように、表現にはちゃんと、唯一無二の理由があります。そして、その唯一無二が、かならずどんな企業にも、サービスにもあります。それを一つの原理としてビジュアライズがなされるべきとわたしたちは考えているのです。わたしたちに生まれてきた意味が必ずあるように、まったく同じことが商品やサービスにもいえると思っています。

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だからこそ上層概念から

だからこそ上層概念から

なので、わたしたちはいきなりグラフィックデザインを提案したりしません。目に見えるデザインを作っていく前に、まずは目的、“なんのために”この活動をするのかということからお聴きしていき、いろいろ質問のこたえをいただき、それを言語化(ときには図化)しながら、一番上にある理念やビジョン・ミッション、そして原理となるコンセプトなどの 上層概念から共有していきます。

ときにはそれをともに構築することもあります。わたしたちから出てくるものではなくわたしたちの問いに反応して、お客様から出てくるものを具現化していくプロセスです。そしてその言語化されたものを共有しビジュアライズしていきます。このビジュアライズまでわたしたちのやり方は時間を要するかもしれません。すこし、くるしい時間かもしれません。

しかし、あらゆるものと向き合う一番大切なプロセスだと思っています。このあとに、ビジュアライズに入っていきます。

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コミュニケーションデザイン

コミュニケーションデザイン

わたしたちは先ほどのような工程を経ながら、最終的にはビジュアル化までおこないます。導き出した上層概念やコンセプトをもとに、そのブランド“らしさ”をもった ビジュアルをつくっていきます。

クライアント様と、その先にいらっしゃるお客様をつなぐ“タッチポイント” である各種媒体は、お客様がブランドを見て、感じる、まさに入口となる大切なコミュニケーションツールです。そんなコミュニケーションツールを説明的ではなく、直感的に影響を与えられるようにすることを心がけてデザインしています。

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目的・コンセプトに合わせたコミュニケーション選び

コミュニケーションツールとなる各種媒体にはそれぞれの「目的」と「役割」があります。「目的」が違えば、必要な「役割」も異なってきます。目的に合わせ、役割を果たせる媒体を選択していくことがとても大切です。そのブランドにふさわしい“らしさ” をまとったコミュニケーションツールは、そのものが価値あるものになっていきます。

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タッチポイントで心地よく語りかける媒体

お客様に「伝えたいことを心地よく言う」ことがとても大切になってくる媒体。ひとつ、どういうことかお伝えできたらとおもいます。

たとえばこの「あしたのために」というカードは、ベッドメイキングのことや、まくらのことなど、このホテルが目指す心地よい眠りの提供のためのツール説明のカードです。これがベッドに置かれることで、お客様は単なるベッドではなく、美しく清掃されていること、マットレスが素晴らしいこと、枕のことなどを知ることができ、それがもたらす心の動きは、お客様のなかで価値に変わり、それがホテルの印象に変わっていきます。

見えないものが見えるようになることが世界を変えていく。価値は認知から始まり、その認知の時に心地よいかどうかで受け取っていただけるかが変わる。そこに私たちの責任があると改めて感じています。

たとえば以下にあげたような媒体は、すべてお客様とコミュニケーションするものです。コンセプトや目的に合わせて最適な媒体の選別も一緒におこなっていきます。(単体でのご依頼は受け付けておりません)印刷や看板の制作なども心強いパートナーさんと組ませていただきワンストップで納品までおこなうことができます。

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