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|展示会のお知らせ|Tsurumi Night museum 2023.11.23-27

 
櫻井が総合演出、またアーティストとしても作品展示をおこなう展示会のお知らせです。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

TANGA Night museum 

~あなたはここで、なにを観るだろうか。~

 

場所:丹賀砲台園地大分県佐伯市鶴見大字丹賀浦577

20231123日(木・祝)-1127日(月)

開場16:00 閉場21:00 入場料:800 / 高校生以下無料

 
大分県の佐伯市鶴見半島にある戦争遺構、丹賀砲台跡。
この場所を夜開放し、10人のアーティストと共にアートの展示会を行います。

これは民間主体ではなく、行政(佐伯市鶴見振興局|鶴見地域創生支援協議会 )主催で民間のクリエイター・アーティスト・建築家・地方創生デザイナーとともにフィールドワークを重ね、そして地域住民の多大な協力を得て行なっている、リフレーミング(そのものを変えるのではなく、見え方を変えることで新たな価値を創出する)プロジェクトの一環です。
この取り組みは、これまでにないものになると確信しています。

 

|戦争遺構を展示場とした、新たな試み|
※戦争遺構の認知や保存のため、の見え方・使い方を変える

 

丹賀砲台園地は、昭和6年に4年の歳月をかけ構築され、豊後水道一帯の守備要塞として重要な役割を果たした軍の要塞跡です。当時は、山頂に巡洋艦「伊吹」に搭載されていた30cm「カノン砲」が二門設置されました。(引用:佐伯市観光ナビより)
太平洋戦争勃発直後の実射訓練の際、発射した弾丸が腔発し17名の尊い命が失われた記憶を持つ場所でもあります。この場所で、「hanamuke -贐-」というコンセプトのもと、この地にゆかりあるアーティストに参画いただき、“ありのままでありつづける”鶴見という感性に触れるこれまでにないアート展示会を開催します。

 

|まるで展示を待っていたかのような施設|

 

砲台跡は、壁で仕切られひとつひとつの部屋の概念が存在しており、

まるで展示をもともとしていたかのような場所です(展示会の日以外は、この場所にまつわる様々な資料が展示されています)。それぞれ、戦時中は重要な役割を担っていた場所。白壁の部屋っぽい部屋もあるのですが、がたがたとしたテクスチャのある場所や、青いライトのある場所などもあり、この場所を使っての展示は、ここにしかない、とても興味深いものになるに違いありません。光と闇を体感できるナイトミュージアムならではの情景が体感できます。

 
|10人のアーティストによる、展示・パフォーマンス|
 

鶴見にゆかりのあるアーティスト10名にご参画いただき、
絵画・写真・インスタレーションの展示に加え、映像&音のインスタレーション作品や、
パフォーマンス(11/23.25 18:00より)などを期間中に行います。

 

{ 砲台跡常設展示 }

井上寧音(絵画)

井上萌百(絵画)

遠藤 翔真(写真)

かおなしまちす(絵画)

桑原ひな乃(彫刻)

Sho Okubo(木工)

西田稔彦(写真)Rina Nakano(写真)

yookorususakurai(インスタレーション)

 

{ 弾薬庫跡常設展示 }

音楽_映像作品

MADZINE×yookorususakurai

 
{ 弾薬庫跡_アートパフォーマンス }
Rina Nakano×yookorususakurai
「100年後の芽吹き」
11/23と11/25 いずれも18:00より開演
 

|美しすぎるホール、弾薬庫跡|

 
建物の入り口より左側には弾薬庫跡があり、大きなホールになっています。

この場所では、サウンドアーティストMADZINEとyookorususakuraiによる書のコラボレーション作品の映像と音が常設で絶えず流れており、これは弾薬庫の形状と反響の大きさを利用した、ダイナミックな作品となります。ここでは、11/23と11/25の二日間、Rina nakanoとyookorususakuraiによるアートパフォーマンス「100年後の芽吹き」を行なう予定です。

 

|来場者とともにつくるアート Licht Stair(リヒト・ステア)光の階段|

 

会場のメインステージとなる砲台跡では、昼の丹賀砲台跡では不可能な、夜の暗さを利用した光の演出を行ないます。この場所は太平洋戦争勃発直後の実射訓練の際、発射した弾丸が腔発し17名の尊い命が失われた記憶を持つ場所でもあり、この場所を、今回の展示会ではLicht stair(光の階段)と名付け、来場者の皆さんとつくりあげる祈りの場所になります。

わたしたちがデザインした光の演出に、来場者の皆さんにも階段に光をひとつずつ置いてもらいます。階段下部の燭台には、丹賀砲台でしかとれない赤石や、流れ着いた流木などを供えていただき、最終日に初日とは全くちがったインスタレーションが完成します。この場所で、近年の世界で起きている戦争にも思いを巡らせ、来場者ひとりひとりが、自分の光を加えることで、よりこの場所が光り輝き、自身の光が世の中に影響していること、日常も、戦争もひとりひとりの祈りや行動が影響していること、自分の光を影響させて、光を大きくすることができることを体験してもいただけるのではないかと思っております。

 
|ケーブルカーで上がる体験も一興|
 

弾薬庫はケーブルカーの前にありますが、
砲台跡へは伊吹と名付けられたケーブルカーで登っていただきます。
この体験もまた楽しい体験になると思います。

 

|螺旋階段をのぼった先はルーフトップ|

 

昼間は大島が見渡せる絶景スポットである丹賀砲台跡のアウトサイドですが、
夜は光を灯して、幻想的な風景の中、佐伯ならではのドリンクやフードをお楽しみいただきながらゆったりと過ごしていただけます。展示会場がかなり閉塞的であるのと対象的に、ここは解放感のある場所になります。

 

 


主催者より 鶴見地域創生支援協議会 赤峰秀

 
鶴見では平成30年度から、芸術家、建築家、地方創生コンサル及び地域住民を巻き込み「鶴見地区観光再生projectチーム」を立ち上げました。このprojectは、従来型のステレオタイプの観光引いては地域振興のスキームでは、抜本的な効果が薄いと判断し、鶴見地域全体をreframing(リフレーミング:事の捉え方を変え、別の枠組みで捉え直すことを指す。ネガティブな考えや、短所・欠点として見えていることも、物事の捉え方を変えて考えることで、長所や利点として捉えられるという思考)で議論し実装してきました。鶴見地域全体をreframingするこのprojectはこれまで多くの時間をかけて、関係者の熱く温かな思いと、地域の方の絶大な協力による現在進行形のprojectであり、我々にとって、かけがえのないものです。今回のTANGA Night museumもそのprojectの一環であります。鶴見は静かに粛々と変化を続けています。お金で買えるホスピタリティはありませんが、爽やかな海風と大自然、そして温かな地域の人々が歓迎いたします。そして新進気鋭のアーティストが魂を削って表現したアートに触れ、あなたの心が揺り動かされることを期待しています。
 
総合演出より yookorususakurai(櫻井暢子) unid株式会社代表取締役 / 芸術家・詩人
 
わたしはこれまでこの世界の不思議さや、あらゆるものの奥に眠ったパワフルさを発見しながら仕事をしてきました。社会という世界と自然という世界のもつ感覚の違い、自分というどちらにも属すものがその中で多くの違和感と快感に流れていること、そのはざまで揺らぐ“自分”とは何か。自身の本流を探求する中で、あらゆるものを只々包み込んでいる鶴見に出会いました。良い悪いのジャッジメントのない、ただそこにありありと美しく存在する鶴見。この場所に訪れ、アートに接触したときに生まれるネガティブさもポジティブさもあなたのなかにあるかけがえのないものであることを肯定して欲しいと思います。自分の中にある光のようなものを、この場所でみなさんにもめいいっぱい体感していただけたらとても幸せです。
 
|concept|
 
贐 hanamuke


揺るぎない恍惚の宇宙は、

永久の美しい流れは、
すべてここにある。

 
鶴見の存在から感じることは

“ありのまま在ることへの全肯定。” である。
このような完璧な姿をまえに、
わたしたちができることは殆どない。

その一方で、わたしたちも完璧な存在である。
人間たる、不完全であること含め完璧である。
しかしながらわたしたちの意識はしばしば、
外に向いていることが多い。

社会は、個に完全さを認識できないように
うまい具合にコントロールしている。
ここにはなにもない。これしかない。 わたしにはなにもない。
そういった感覚を持っている時、
わたしたちはとてもさびしくつめたい。
しかしあるものに目を向けた瞬間、
わたしたちの内側に熱が灯る。

それはわたしたちも地域もおなじ。
ない、からあるへ。視点が変わった時、
その場所はぬくもり、動き始める。

鶴見半島に触れて感じたこと、
個だけのたくさんの解釈を、個に灯ったなにかを、
心身いっぱい、表現する場にしたい。
ありのままで、あり続ける。 “ある” という視点。
戦争も、丹賀砲台で起こった痛ましい事故も
ネガティブに思えることすら、 鶴見半島は包み込み、肯定している。
存在としてあらゆるものを含んでいるのだ。

それはわたしたちも同じではないか。
わたしたちは、鶴見半島から
それでは、自分はどうあるのか どうありたいのかということを
問われている気がする。
ありのままであり続けるということの恐怖
ありのままであり続けるということの勇気
ありのままであり続けるということの自信

さあ、ありのままとはなにか。
本当の自分の流れとは。
永久に流れる、美しい流れとは。
hanamuke は、 そのようなわたしたちの混沌に
そっと美しい花をそえてくれるような
優しい目線であり、無償の愛でもある。
 

{ 協賛 } 大分県

{ 協力 } 砲台を守る会 / 鶴見地域観光再生プロジェクトチーム  /
佐伯市観光協会鶴見支部 / 佐伯市鶴見振興局 / 大分県デザイン協会 / design:unid株式会社

coverphoto:西田稔彦 / 総合演出:櫻井暢子

{ 主催 } 鶴見地域創生支援協議会

 
|instagram|
https://www.instagram.com/reframe_tsurumipeninsula/      @reframe_tsurumipeninsula

|Facebook|
https://www.facebook.com/events/2075701599442821

 
お問い合わせ先:佐伯市鶴見振興局 tsurumi-tiiki@city.saiki.lg.jp(担当:休坂)
 

引用:https://www.visit-saiki.jp/spots/detail/4217931a-be24-4d90-8752-21b2db7bcba3 (佐伯観光ナビ様)