event report|“高山活版社オープンハウス” に行ってきました!
先月のこと。
大分市片島にある印刷会社・株式会社 高山活版社さんで一ヶ月間に渡って開催されていた
社をひらく、印刷をひらく “高山活版社オープンハウス” に行ってきました。
なにげなくもあたりまえに身の回りにあふれる、印刷物。それらがどのようにして生み出されているのか?その誕生の現場を垣間見ることができる、印刷のことを知れる、印刷物に触れることができる、印刷好き集まれ!な印刷イベントです。
そのイベントの様子をご紹介します(^^)
残念ながら行き損ねた方は、すこしでもイベントの雰囲気を追体験くださいませ!
社をひらく、印刷をひらく “高山活版社オープンハウス”
まずは「印刷をそばに感じる工場見学(1F工場)」の様子をご紹介します!
主な内容は、機械・工程の紹介、案内フライヤーの印刷再現などでした。
こちらは、オフセット印刷機の裏側。紙をセットして送り出すところです。
管や管楽器のピストンバルブのような機構がとてもかっこよかったです。
実際にイベントの案内フライヤーの刷版を使ったオフセット印刷の実演をしていただきました!
印刷に向けて、まずは「調色」!
すこしわかりにくいですが、写真奥にある色チップ・ターコイズブルーを目指して印刷色を作っていきます。
黒のようにも見えるとても深くダークなグリーンと、赤みのあるイエロー。
そしてうっすらイエローに見えるけれどイエローではない、透明なインク・メジウム。
3つのインクを練って、新たな色が生まれていく様子を見学しました(^^)
印刷色が完成したら、いよいよ印刷!
今回は実演のための少量印刷なので、ローラーに直接インクをペタペタペタ。
いろいろな紙に、印刷!
紙の色が変わるだけで、こんなにも印象がかわります。
続いて見せていただいた「連番印刷」。
今回のイベントの案内フライヤーの右上に押されていた、連番誕生の舞台裏です。
印刷機のなかに、連番スタンプがかくれんぼしていました。なんだか、かわいい。
続いては、活版印刷。
その佇まいだけでかっこいい、ドイツ・ハイデルベルグ社製の活版印刷機「プラテン」が主役です。
まずはインクをつけずに、印刷。深い凹凸が、とってもいい感じ!触り心地が最高です(^^)
活版印刷では、参加者のおひとりに実際に色見本のなかから好きな色を決めて、自分でその色を目指して調色する体験もさせてもらえました(^^)
ちなみにこの絵柄は、高山活版社さんの玄関です。絵になりますね!
工場見学のほかに、2Fでは高山さんの歴史や各種印刷物の展示、物販なども行われていました。
今回のイベントのために今年の暑い夏、高山活版社さんのみなさんが力をあわせて作り上げた、白が印象的な展示ルーム。
展示も、その展示ルームも、ともに素敵でした。
高山活版社について(案内リーフレットより抜粋)
高山活版社は、大分で最も古く新しい文具の印刷会社として、活字活版やオフセットなど新旧の印刷機械・技術を共存させ、お客様と「ともにつくる」ことを目指します。自社ブランド「TAKAYAMA LETTERPRESS」「NOT A NOTE」等の企画製造販売、2019年のトークイベント「Playful」や2022年の「暮らしといんさつ展」を主催するなど印刷文化を広めるために活動しています。